よみがえりの道のり
自分はどこにいるんだ?
ずっと仮面をかぶって生きてきた。
聞き分けのいい子供、いい友達、いい社員、いい夫、いい父親・・・
二年前、客からのクレームの電話で心がポキッと折れた。
それをきっかけに仮面がぶっ壊れた。
タロットでいう16塔のカードだな、どん底まで落ちた。
仮面をかぶって生きるのはもう限界だったんだろう。
いろんな仮面をとっかえひっかえしながら生きてきたが、それは自分の気持ちに蓋をして生きることだったんだ。
自分に嘘をついて生きることだった。
そういうのは限界が来るんだなと思った。
後から思えばあの時うつ病になって自分の生き方と向き合って良かった。
なんて思える日が来るのだろうか?
そこに近づいてはいるが、まだだ。
仮面が壊れた後は、まっさらな本来の自分に気づく はずだが。
本来の自分?どこにいるんだ?
仮面をずっと使っていたせいで、本当の自分と仮面の自分との区別がつかなくなっているのだろう。
だから本来の自分がわからなくなってしまったようだ。
自分探しの旅って、50半ばでか…
自分探し
年齢はどうであれ、今こうなっているんだから仕方がない。
実際に旅に出るのは難しいので(本当に旅に出たいけどな)、
それっぽい本を読んでみたりした。
自己肯定感低い、インナーチャイルド、HSP、内向型、マスターナンバー11、使命とは、才能の見つけ方、瞑想、言霊、占い、引き寄せ…
なんだか、まだまだカオスではあるがわかってきたこともある。
会社員は向いていないってことだ。
うつ病になり約1年闘病生活のあと就職した会社がやっぱり合わない。
人も仕事のやり方もここまで合わないのもかと思うぐらい合わない。
これまでも仕事内容は良くても会社の方針が合わないとか人間関係がダメ。
組織の中でうまくなんてできない。
20歳から50過ぎまで働いてきて、何度か転職をしたが一度もしっくり来たためしがない。
どうすれば自分に合う会社が見つかるんだろうと思ってたが、会社員が向いていないってことに気づいた。
いや、もっと前に気づいていた。
独立願望はあったがその気持ちに蓋をした。
30代の時に具体的に考えた時期もあったが、踏み出せなかった。
情報も今ほどなかったというのは言い訳だろう…
そうするのが普通と思いサラリーマンをしてきた。独立も叶わぬ夢とあきらめていた。
その時もっと自分の心の声に真剣に向き合っていればと思わなくもないが、サラリーマンを続けたから、結婚しかけがえのない子供たちに恵まれたのでそれで良かったと思う。どっちの道を選んでも良いとか悪いではないのだろう。
今は起業するのにハードルはそれほど高くない時代だ。
方向性は見えた。